解説11「真正極楽寺(真如堂)の庭」

平安神宮の北、哲学の道の西、吉田山の南ふもとの、金戒光明寺と真正極楽寺(通称、真如堂)は、紅葉の名所として有名で秋には多くの人が訪れます。

私も例にもれず紅葉狩りにここを訪れましたが、金戒光明寺では可愛い愛称「アフロ地蔵様」に思いがけず出会いました。また、真如堂では二つの新しい庭と出会いました。

ひとつは、著名な庭園研究家で作庭家(庭園デザイナー)であった重森三玲氏のお孫さんの重森千青(ちさお)さんが平成の世に作庭された「随縁の庭」。随縁とは「真理が縁に従って様々な相を生じること」つまり「真理は絶対不変でもそれが条件によって様々な姿を見せること」という仏教の教えとのことです。
とても現代的なテーマです。庭の表現もかなり個性的です。

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もうひとつは、京都の曽根造園の曽根三郎氏が作庭されたという「涅槃の庭」。こちらは伝統的な石組みと枯山水の砂の流れるような様子とのバランスが素晴らしく、生け垣の奥に比叡山と東山の峰々を借景として見事に取り込んでいます。正直こんなに素晴らしい庭園が真如堂にあったとは驚きでした。この庭の景色はまだほとんど紹介されていません。

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重森家流(いわゆる流派はないと思うのですが)の前衛的な表現。他方京都で伝統を守る造園家の技術と感性の結晶。そして境内を埋める多くのモミジなどの樹木。真如堂は隠れた名庭園スポットです。

※堀川五条の「真如院」にも名庭園(特別公開時のみ公開)がありますが、院と堂の違いありますのでご注意ください。

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by pro_kawashima | 2018-03-21 11:56 | 庭の解説

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