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解説06「霊雲院の庭」

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ここは重森三玲氏がリメイクした庭。
昭和49年(西暦1969年)に完成した。今から49年前。
三玲氏73歳の時の仕事。氏は79歳で亡くなっているから晩年の作品と言える。

この石庭を観たら、誰でもこの中心の有難そうなものは何だろうと思うに違いない。
これは肥後熊本の細川氏が同郷の和尚にプレゼントした「九山八海(くせんはっかい)」の石。九山八海とは仏教における世界をモデル化したもの。仏教の宇宙が凝縮された超ありがたい石だ。歴代の和尚は当然これを大切にして庭に飾ってきた。大切にしてきたから「遺愛石」とも呼ぶ。

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なるほどよく見ると九山八海の石は木山が競いあって立っている。石は四角の須弥台と呼ばれる石の中にある。そして須弥台は石船の上に乗っている。三玲氏はその石船が浮かぶ大海を砂でつくった。世界の中にさらに世界が浮かんでいるといった不思議な「入れ子」構造の世界をつくった。氏も自ら「珍しい庭園」となったと著書で述べている。

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この「九山八海の庭」の奥に「臥雲(がうん)の庭」という雲をテーマとした庭がある。
これが遊び心満点で実に楽しい。雲と水といった形の移ろうもの。自由自在に変化してゆく美しいもの。雲が赤く輝く夕やけまでもが表現されています。

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by pro_kawashima | 2018-03-17 22:20 | 庭の解説

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