解説04「東福寺方丈庭園」

東福寺の本坊、方丈という大伽藍(建物)の庭。
ここを訪れている方は多いと思います。
けれども、こんな立派な古いお寺(京都五山という臨済宗の五大寺に東福寺も入る)の立派な庭が、昭和14年(西暦1939年)に造られた庭だと知っている人は少ないでしょう。今からまだ79年前です。
それも、当時43才であった、重森三玲という一人の作庭家のプロデュースとデザインで造られたという事実は、今思っても凄いことだと思います。

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作庭依頼の条件や様子については、重森三玲氏ご自身の著書で紹介されていますが、伽藍の普請でお寺にお金はなく、氏がお亡くなりになった後の永代供養料ということで請け負ったとか。お金が無かろうが、こういう場所に永遠に作品が残せるということで氏がおおいに張り切って腕をふるったことは作品が物語っています。

方丈の周りに、南西北東の四つの庭があって、それぞれの素晴らしさは観れば分かります。

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特筆すべきは、南庭の大きな石以外は、もともとこの寺にあったもので出来ているということ。市松模様の石も、丸い橋の支柱も。こうした再利用品で、後に「モンドリアンの庭」と言わしめるものや、北斗七星の庭といった宇宙的なテーマまでを表現するということは、三玲氏がいかに優れた芸術家であったかと証明するものだと思います。

自分だったらこの庭の材料でどんな庭をつくろうか?考えてみては。

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by pro_kawashima | 2018-03-17 13:08 | 庭の解説

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